家のこと
老後のことを考えると、避けて通れないのが「家問題」。
私の家は築40年。 もちろん、家そのものに資産価値はない。
リフォームもほとんどしていないので、部屋は砂壁が多いし、コンセントも少ない。 隙間風が入ってきて、冬は寒い。
今はまだいい。
でも、これから足腰が弱って、2階に上がるのがしんどくなったらどうする?
その時は1階だけで生活することになるのかな。
そして、家の中には40年分の物が、押し入れやタンスに詰まっている。
母が亡くなった時に、母の物はかなり片付けた。 それでも、まだ着物やタンスなどが残っている。
これから自分の物も増えることはないだろうけど、減らしていかないといけないなと思う。
以前、兄からは、
「動けるうちに賃貸マンションに引っ越したら?」
と言われた。
確かに、それも一つの方法だと思う。
古い家のことをあれこれ心配しなくていいし、階段のないマンションなら、年を取ってからも暮らしやすい。
でも、今から賃貸に引っ越して、毎月家賃を払い続けることを考えると……。
この先30年、家賃を払い続けるとなると、今の私にはかなり大きな負担になる。
そうなると、70歳くらいまで働かないといけないかもしれない。
友人に相談してみた。
すると、
「年を取ってから借りられる部屋も限られてくるよ」
「隣近所に嫌な人がいたら、それはそれで辛いよ」
「今のご近所さんとは特に付き合いがなくても、変な人がいるわけじゃないなら、このまま住んだ方がいいんじゃない?」
と言われた。
確かにそうだなと思う。
病気になって入院することになったとしても、持ち家なら家賃の心配はない。
家に荷物が残っていても、「家賃を払い続けながら、いつ片付けよう」と心配する必要もない。
そう考えると、また少し気持ちが「このまま住み続ける」方向に傾いてきた。
ただ、そうなると今度は家の修繕費用を用意しておかないとなぁ。
古い家だから、これから何かとお金がかかるだろう。
どこまで修繕して、どこは諦めるのか。
これも老後のお金の使い方の一つとして、考えておかないといけない。
そして、私が死んだ後は――。
この土地を売ったお金で、家の整理や処分をしてもらえばいいのかな。
そう考えると、今すぐ全部を片付けなくてもいいような気もしてくる。
……とはいえ、残された人が困らない程度には、少しずつ減らしておこう。
老後の家問題。
考えれば考えるほど、なかなか答えが出ない。
